2014年4月8日火曜日

「非常食から災害食へ」シンポジューム


こちらも、過去にさかのぼります。

2月22日に、食生活ジャーナリストの会主催

「非常食から災害食へ」という

シンポジュームに参加しました。


基調講演をされた日本災害食学会 

理事の別府 茂さんのお話から。

東日本大震災で新聞報道が伝えたこと(食生活関連)

という記事一覧をみせられました。

以前だったら、3日我慢すれば、

なんとかなると思われていましたが、

1週間たっても食料は行き渡らず、

そして、1ヶ月たっても、

炭水化物中心の食生活が続き、体調を崩す者も多く、

被災地でのビタミン不足、偏る栄養が深刻化しました。

要は、3日我慢すれば、なんとかなるというレベルでしか

今まで、対策が練られていなかったということ。


過去の地震の歴史から見ても、

20年の間に連動して起きているという事実。

来ると思わなかった〜とは言えない状況らしい。



もし、南海トラフ地震が起きたと想定すると

地震規模M9.0〜9.1

死者・行方不明 32万人

避難者 950万人

(南海トラフ巨大地震対策wg最終報告2013.3.19)



首都直下地震が起きたと想定すると

地震規模M7.3

死者・行方不明 2万3000人

避難者 720万人

(首都直下地震対策wg最終報告2013.12.19)


この720万人とは、東京の人口から換算すると

20人に1人が被災することになるらしい。

1日1回でもおにぎりを誰が届けてくれるのか。

災害が起きると、人は以下の3種類に分類されます。

「災害対応従事者」「住民」「要援護者」

まずは、「災害対応従事者」の食の備えをすべきですが、

まだ備え不足なのが現状。住民なんてまだまだなんでしょうね。

要援護者の病院・施設でようやく備える動きが

進みはじめたところだそうです。

でも、「災害対応従事者」は早急に準備してもらわないとね。

住民にいたっては、行政にあてなどできないということか。。。。


以前、非常食は賞味期限が長いほど良いとされてきましたが、

普段の食とかけ離れすぎていて食べにくく、

(乾パンは水なしでは食べれないみたいね、毎回あれでは。。。)

種類が限定されているなどの難点もあり。

今後は、被災者のニーズに合わせた普段と同じ品質の買い置きを

日常的に利用し、使い回していく災害食をすすめる、とのこと。

(ローリングストックってことですね。

いまひとつ災害食というネーミングがピンとこない。。。

あ、これ、私の感想。。。)


そして、試食訓練をすすめられていました。



防災訓練で、平常時でも備え、

状況想定下で、作り、

一食全部、食べる。

「災害は 備えた分だけ 憂いなし」

日本災害食学会



別府さんのお話で一番、グッときたのが、

一枚の写真を見せられた時のお話。





















「これは、新潟中越地震が起きて2日目の

日中の避難所の体育館の様子を撮った一枚の写真。

人が少ないでしょ、老人やお子さんのいるお母さんとかしか

いないでしょう、なぜだかわかりますか。

動ける大人たちは、忙しいのです。

連絡をとりに行ったり、

食料を集めにいったり、

自宅を見に行ったり、

仕事があるのです。

自分の場合はどうなるのか、

考えておいた方がいいです。」

が〜ん。

まったく考えてなかった。























おい、おい。



災害時の食の役割は

1、健康面の二次災害の防止

2、救援、応急・復旧活動の支援

があるということ。


私、自分の健康のことしか、考えてなかったよ。。。。



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